マイクロバイブレーション解析検査

マイクロバイブレーション解析検査は
患者さんが「がん体質」に傾いていないかを検査する
東洋医学をもとにして考案された検査方法です。

生体マイクロバイブレーション検出ユニット

Bio-Microbivration Detector/patented 4577799-jp

写真の装置は、患者さんの皮膚に現れる極微少な生理振動を測定する検査装置です。平成30年現在、さらに進歩した検査装置で検査を実施しています。
この「皮膚に現れる極微少な生理振動」は医学上、生体マイクロバイブレーションとして知られています。マイクロバイブレーション解析検査では、この極微小な振動を測定して、身体の部位ごとに記録します。

そうすると、身体の部位ごと分けられた微振動の地図ができあがります。
この地図は東洋医学の伝統的医学理論と、近代医学・生理学にも沿うように作られていて、この地図のパターンを臨床データと比較することで体のどの機能に問題があるかを知ることができます。
(このビデオの下へつづく)

//// 学会報告のビデオ ///////////////////////////////////////////////

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(上からのつづき)
マイクロバイブレーション解析検査の一番のメリットは、体ががん体質に変化ししつつあるという警告信号をより早期にとらえることができるという特徴です。
体ががん体質に変化してゆくとは、多くの場合ガンマーカーの数値が微上昇することが、私たちのこれまでの臨床でわかってきました。
ですから、この測定方法でがん体質の危険性が疑われると判断した患者さんには少なくとも4週連続で、毎週同じ測定を実施します。

毎週同じ測定を4回実施して、なおかつがん体質の危険性が疑われるのであれば、患者さんには主治医のドクターに受診していただき、ガンマーカーの数値を検査していただくようおすすめします。

多くの場合、受診してもガンマーカーの数値は、現在の医学的常識から判定されますから、危険なレベルとは見なされません
しかし、現在の医学的常識がいう危険なレベルとは、発見することができるくらいに十分な大きさに育ってしまった「がん」を手術で取った後、その患者さんを検査して得られた数値なのです。 私たちはこの段階では遅い、と考えています。

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ノーベル物理学賞候補者として知られながら、お若くして亡くなられたT氏は、残された闘病記録の中の「ダブリングタイムの変化は見えたか」で、次のように述べています。
—–ここから引用———————–
–前略–ただし、図3から、2007年前半(化学療法ストップ時期)のサイズの時間変化の傾き(ダブリングタイム~0.4年)は2006年以前の傾き(ダブリングタイム~2年)よりも数倍短くなっていることを、見て取ることができる。図4のマーカー値の時間的変化は2005年半ばを前後で変化している。つまり、earlyからlateへの変化が2005年半ばに起きたことを示しているかもしれない。 しかし、図3に示した腫瘍サイズにそのような急激な変化は見られないが、この時期以降肺腫瘍数が増加している。 残念ながら明確なことを言うことはできない。
—–ここまで引用———————–
闘病記録「The Fourth Three-Months」第7号より

「ダブリングタイム」とは癌が大きくなる速さです。ここで示されている「2005年半ば」という時期は、T氏の腫瘍マーカー「CEA」値が基準値「5.0」を越え始めた時期です。以後はそれまでより急速に大きくなっていった記録が残されています。

T氏の示された(図4:腫瘍マーカーCEA、CA19-9の時間的変化)
Yoji_Totsukas

2004年から2005年に至る間にマーカー値が上下している時間が示されています。この期間のマーカー値はいずれも基準値以内です。T氏はここに疑問を投げかけていると私たちは推察しました。
例えば腫瘍マーカー「CEA」であれば、値が基準値「5.0」を越え始めた時期を検査しても、予防と治療には何の訳にもたっていないのです。

次に引用するグラフは、T氏が残してくださった診断・治療記録です。

Yoji_Totsukas_history

このグラフとマーカー値の推移を、ここでもう一歩深く踏み込んで観察します。ご自身で下血に気づかれた2000年の暮れには、マーカー値が5.0に達していることが分かります。
つまり、T氏のお身体の中でマーカー値が5.0を越えたのは少なくとも2回はあったのです。これはどの患者さんにも共通に診られる「危険値の門を通過する回数」です。始めの通過は、自覚症状の後に検査で訪れます。2回目はオペで腫瘍を取り除いた後、数ヶ月(~発見が早ければもっと長く)経過後に訪れます。

私たちの臨床経験記録には、患者さんがこの「危険値の門」を2回目に通過した後は治癒がきわめて困難であった、という記録が多数刻まれています。
それとは対照的に、患者さんが「危険値の門」を初めて通過しようとする前であれば、治癒の可能性は高くなると判断するようになりました。
さらにこれを正確に言えば、「危険値は5.0ではなく、3.5である。」と強調・提案しなくてはなりません。

T氏が残されたデータと、私たちの臨床データとを比較・検討した結果、氏は「予防のためには危険値のレベルを下げよ。」と言い残したかったのではないか、との推察を捨てられなくなったのです。

この推察が課題となり、それまで研究してきた身体が病気のときに発する微振動解析技術と、がん体質予防技術の研究とが新たな発見に繋がっていきました。
私たちの発見の柱は、
「腫瘍マーカーが低い値の内にこそ、ほとんど全てのヒトに備わった免疫力で癌を克服できる時間がある。」
ということです。
別の言葉で言えば、「腫瘍マーカーが低い値の時間を無駄に過ごしてはならない。」ということです。

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私たちのもう一つの大切なテーマは、がん検診をすませたのに再検査になってしまった患者さんに対して、私たちがどんな方向を提案できるか、そして何を具体的に準備して差し上げる事が可能かです。

再検査の後、たいていの患者さんが言い渡されるフレーズは、
「明らかに悪性のものか、そうでないかは今はまだわかりません。経過観察で様子を見ましょう。」
です。
これでは、(次の検査までいったいどう気を付けて過ごしたら良いのか・・・?)と、とまどうのが当然です。

このような不安に満ちた状況は精神衛生上少しも好ましくありません。この不安だけで免疫力は下がり得ると私たちは考えざるを得ない臨床経験をたくさん知っています。
不安な状況を可能な限り患者さんの環境から減らしたい
これも私たちの「がん体質早期発見プロジェクト」の原点なのです。

マイクロバイブレーション検査で「がん体質」に傾きはじめていたら

マイクロバイブレーション検査の2つ目の特徴は、一つ一つの生薬が体の機能のどこに、どのように働いたか、を知ることができるところにあります。
この検査で出来てくるマイクロバイブレーションの地図は、東洋医学の伝統的医学理論に沿うように作られています。

この地図に従って最も適切な生薬が候補に上がります。そしてこれら候補の中から最短距離にありそうだと考えられる生薬から、順に処方の組み合わせが考えられます。

適切な生薬の組み合わせとは

癌性疾患は漢方薬で治るかもしれない、と考えて臨床した時期もありました。
しかし、癌が本当に大きくなってしまったら、漢方薬だけでは95%治らない。
これが現在の私たちの臨床経過報告です。

その反面、大きな希望も生まれました。
癌が十分大きな癌になる前であれば、身体の免疫力だけでも克服出来る可能性が高い。
という希望です。

この癌が十分大きな癌になる前という段階こそ、腫瘍マーカーがまだ低くて問題にされない時期である。
と私たちは推定したのです。

ですから、この時期は患者さんにとって非常に重要なターニングポイントであるはずです。
この時期に入った患者さんを少しでも早期に発見して、自分の免疫力で身体のどこかにある微少な癌の元を治すように助けることが重要だと考えるようになりました。

身体の免疫力をアップさせる仕事であれば、生薬の得意とする分野だからです。

そこで、先ほど説明したマイクロバイブレーションの地図を元に、体質が元のマイクロバイブレーションに戻るように、必要な生薬を選定するのです。

昔は癌が少なかったか?

みなさんが良く耳にする生薬の単品には、例えば「桂皮」、「甘草」、「芍薬」があります。

これらの植物がどのように効果があるのかは古典文献にたくさん記載されていて、そのだいたいの効果は薬剤師、医師は知っています。
風邪の時には「葛根湯」が効く、というのも古典に記載されているので良く知られています。
古典には風邪や、インフルエンザの治療薬がたくさんに記載されています。

しかし癌性疾患についてはほとんど記載がありません。
医学が発達していなかった時代、20歳~30歳で死んだのでは癌になることさえ出来なかったのです。研究者によれば、我が国の奈良時代における平均年齢は25歳、平均寿命は27歳であったとする意見もあるそうです。

癌性疾患が現代に於いて多いのは、今日の医療が発達したおかげ、ということも出来るのです。
その反面、膨大な経験に基づいている東洋医学にも、癌性疾患を治療するための十分な記述は足りない、という課題も浮かび上がるのです。

どのくらい早くから発見できるか

そこで私たちは現代医療の恩恵である血液検査データと、身体が発する微少な信号の相関関係について、がん体質に身体が変化するのはいつか?というテーマで研究を始めました。

その結果、古典文献に記載されている生薬毎の謎めいた記述が、身体の様々な位置に現れるマイクロバイブレーションと深い相関にあることを発見しました。
体質がわずかに変化するだけでも、身体に現れるマイクロバイブレーションがはっきり変化します。
患者さんが風邪かな?と思うより1日~2日も早くマイクロバイブレーションは
「風邪ひきそうだよ~」
と訴えます。

それならば、癌ほどの重大な病ならどれほど早めに身体は訴えを始めるのだろうか?

このテーマを元に研究をすすめると、その時期がおそらく2年前~6ヶ月前程度ではないか、というおおよその目安が得られました。
「おそらく」+「2年前~6ヶ月前」+「程度」??
これでは当てにならない、と思われるかもしれません。
しかし、この新技術、まだまだ臨床データが足りません。それで今はまだ、これ以上正確な時期を示すことが出来ないのです。

どのくらいの確率でがん体質が発見できるか

平成25年10現在、85例の症例があります。
そのうち、

  • 本当は癌だったのに判別出来なかった例: 3例
  • 血液検査でガンマーカーが上昇していなかったのに検査してもらった例:7例

このように現在の確率はおおよそ90%です。
しかし一般的医学常識から考察すると、この確率は高すぎといえます。
今後症例が増えれば、70%程度の確率に落ち着くのではないかと考えております。

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