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鍼の威力 鍼はミクログリア細胞の活性化を阻害することで神経障害性疼痛を減少させるという機序が2010年代に判明してきました。

中枢神経系に存在するグリア細胞の1つ。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ナビゲーションに移動検索に移動 アストロサイト(astrocyte)は、中枢神経系に存在するグリア細胞の1つ。astronはギリシア語で星、cyteはギリシア語で細胞という意味に由来する。アストログリア(astroglia)とも言う。また、星状膠細胞という日本語訳もあるにはあるが、一般的にあまり使われない。多くの染色法(抗GFAP免疫染色など)では星型の形態を示すことから、「星状」グリアの名称を持つ。ただしこれらは細胞の一部を可視化しているに過ぎず、実際はきわめて多数の密な突起を持つ、はるかに複雑な構造である。 アストロサイトの多数の突起の間に、近傍を走行する神経線維が配置される。脳や脊髄などの神経組織では、他の通常組織において支持のために存在する膠原線維は乏しく、神経線維の保持にはこのような支持細胞がその役を果たしている。 アストロサイトの更にもう一つの役割として、脳の血管基底膜に突起を接して、血液脳関門の閉鎖機能の維持に寄与している。また脳表面側では髄液脳関門を形成していると考えられている。 なお、中枢神経組織内には、アストロサイト以外に、オリゴデンドロサイト(Oligodendrocyte; 希突起膠細胞)、ミクログリア(Microglia)と呼ばれる三種類のグリア細胞が存在する。

鍼鎮痛:神経障害性疼痛とグリア細胞 2018/12/15 2018/12/15 ブログ 福建中医大学が2016年2月4日に学術誌『細胞移植(セル・トランスプランテーション)』に発表した論文 「鍼による鎮痛:ミクログリア細胞阻害の役割」 Acupuncture-Induced Analgesia: The Role of Microglial Inhibition Cell Transplantation, Volume 25, Number 4, 2016, pp. 621-628(8) Epub 2016 Feb 4. 鍼鎮痛の研究で盛り上がってきている、鍼による「背髄でのミクログリア細胞阻害」についての2016年2月に発表されたレビュー論文です。 これはまったく新しい鍼鎮痛の機序であり、背髄神経でのマクロファージ由来のミクログリア細胞が活性化することで神経障害性疼痛が悪化することが判明し、逆に、鍼はミクログリア細胞の活性化を阻害することで神経障害性疼痛を減少させるという機序が2010年代に判明してきました。