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「難を転ずる」南天

縁起の良い木

咳止めの「南天のど飴」を片手にもち、アー咳が止まって欲しいと期待を込めて、あるビルの玄関で見上げた南天の木。
咳止めでの効果はもちろんの事、縁起の良い木なのです。友人からおそわりました。すごいぞ南天!

まずは、南天のど飴HPからの引用

大陸から渡来したと言われるその実は、「o-メチルドメスチシン」を多く含み、 せき止め効果の高い生薬として、古くから利用されてきました。
現在ではその効果を厚生労働省から認められ、 医薬品の有効成分のひとつとして定められています。

咳って?

せきによって吐き出される空気(呼気)のスピードは新幹線並みといわれています。時速300km、風速になおすと80mにもなります。

台風をはるかに超える強い風で、のどの奥にはりついたタンを吹き飛ばしてくれるんですね。
空気(呼気)をためた肺を強い力で一気に収縮させ、爆風のように空気を吐き出すのがせきの仕組み。

肺を強く圧迫するために激しく筋肉が収縮します。その時のチカラは、お年寄りだけでなく若い人でもせきでろっ骨を折ってしまったという報告があるほどです。

咳をするとこんなにエネルギーの消耗があります。お年寄りにはつらいです。

1回せきをするために必要なエネルギーは2キロカロリーといわれています。
1日に1000回せきをすると2000キロカロリーものエネルギーを消耗してしまいます。

くしゃみや発熱があると、さらにエネルギーを消耗していきます。

かぜの時には体力を消耗しないようせきを適切にとめたり、消耗したエネルギーを回復できるよう、十分な栄養補給を心がけましょう。

咳をおさえたい!!!

一番確実な方法はせき止め薬を服用すること。
のど飴をなめる人もいるようですが、せきを止める成分の入った医薬品のど飴でなければ効果は期待できません。

せき止め薬には、
せき中枢に作用するタイプ、と
気道に作用するタイプ、の2種類があります。

気道が刺激を受けると脳(せき中枢)に信号が伝わり、せきをして異物を排出するよう指示が出されます。

せき中枢は刺激に反応して「せきを出せ」と指示するところですが、せき中枢に働くタイプの成分は、せき中枢の反応を鈍らせる作用をもっています。
この反応が鈍ると、弱い刺激ではせきの指示が出されないようになり、結果的にせきを抑えることができます。

せきの症状だけが残ってしまうような場合があります。
こんなケースでは、不要な成分が入っていないせき止め薬に切りかえて治療するのが理想です。

せき止めの成分は、市販のかぜ薬やせき止め薬に配合されています。
一般に、中枢に作用する成分や気管支に作用する成分によって、優れたせき止め効果を示します。

クリスマスツリーのようでしょ。

(クリスマスツリーのようでしょ。)

平安時代に中国から渡り、古来より鎮咳の生薬として、 縁起ものの木として日本で親しまれた植物。
それが南天です。

戦国時代には、武士の鎧びつ[鎧を入れておくふた付きの箱]に南天の葉を収め、出陣の折りには枝を床にさし、勝利を祈りました。
正月の掛け軸には水仙と南天を描いた天仙図が縁起物として好まれたようです。

江戸時代になると、南天はますます縁起木として尊ばれるようになります。
江戸の百科事典「和漢三才図会(わかんさんさいずえ)」には、南天を庭に植えれば火災を避けられる。

とても効き目がある(現代語訳)という記述があります。
江戸時代にはどこの家にも南天が火災よけとして植えられるようになり、さらには悪魔よけとして玄関前にも植えられるようになりました。

こうした習俗は今も日本の各地に残っています。

南天の西欧での花言葉は、『私の愛は増すばかり』。
ストレートで素敵な花言葉です。

この他にも「機知に富む」「福をなす」「良い家庭」といった花言葉があり、南天は贈答用としても使われています。

とくにアメリカでは人気が高く、当初は一般家庭の庭木として植えられました。
現在では東北部の諸州の森林に野生化し、赤い実をたわわに実らせています。

ちなみに、南天の英名は、「sacred bamboo~聖なる竹」、「Heavenly bamboo ~天国の竹」。
南天に神秘的なイメージがあるのでしょうか。

引用:南天ウィキペディア


南天2