キャリブレーションの回路

人体の表面には経絡という道筋がある。

それは皮膚表面からおよそ3mm程度の深さを皮膚表面に沿って、曲がりくねりながら、川の流れのように流れて、その流れの中に体の健康状態を保つ情報を流している。

この流れの中身を解析して、体が訴えていることを知る技術を開発している。
今までの研究で、この流れの情報には「火の情報」と、「水の情報」があることがわかってきた。

ほとんど20年間、この「火の情報」を解析する技術を研究してきて、やはりなんといっても最も近頃急務なのは、この「火の情報」を体から取り出したときに、その情報を正しく「0レベルで合わせ/比較する」ための、基準となる装置の開発だ。

すでに8年前に、その装置の基本回路をシィミュレーションで設計したが、まだ実際には手掛けていなかった。
それを手掛けようとしている。

人体の細胞を模擬的に再現するので、使用する部品はどれもこれも、それらの値が極小の値だ。
こういう小さい部品を「表面実装コンポーネント(Surface Mount Component)」という。

下の写真の、指先に乗っている緑色の板の、その真ん中にあたかも「埃」くらいの小さい部品を2個、半田付けしてある。
顕微鏡作業だ。


これを拡大すると、このように見える。


目にはやっと見えるくらいだから、2個もうっかり鼻息で吹き飛ばしてしまった。

笑い話のようだった。

メタル治療で流れる皮膚電流の大きさ

鍼治療の代わりに、赤メタルと白メタルをツボに貼り付ける臨床は頻繁にある。
こうすると、皮膚に電流が流れて、治療効果がある。
どのくらいの電流が流れるのだろう?

10年くらい前に、オペアンプを使った微小電流計を教えてもらって、いくつか試作してきた。
写真右、薄緑色のお菓子箱は3年前に作ったもの、比較的安定した数値を出せる。
この菓子箱の右上に黒いダイアルがある。これは感度設定のダイアル。今、上から2番目の感度になっている。


画像中央の、赤・黒のミニクリップが微小電流値を検出する「detecting terminal」。
この先端にアルミの小片、銅の小片が接続してある。
メタル治療に用いるメタルと似た材質だ。
これを皮膚に貼付すると、皮膚の水分でこの金属小片に電気が生まれる。

右下に伸びている赤・黒のリードは「data terminal」。ここに今、テスターからの「probeing lead」がミニクリップで接続してある。
この装置で、皮膚に現れる電流値を、電圧に変換して観ることができる。

電圧に変換して観察できると、オシロスコープでも見ることができる。
もし、皮膚に現れた電流に波動があったりしたら、それを波形で表示できるから便利だ。

はじめに通常のデジタルテスターを使ってみる。

スイッチをONして、「detecting terminal」の金属小片を空中に浮かせると、テスターの表示は「00.0mV」を示す。



この表示は電圧で表示されるけど、これを電流値に換算して、読む。
今設定している感度だと、次の通りの換算率になる。

テスターの表示部が

  • 「1V」を表示したとき =====> 100μA
  • 「100mV」を表示したとき ===>  10μA
  • 「10mV」を表示したとき ====>  1μA
  • 「1mV」を表示したとき =====> 0.1μA

(「μ」は「マイクロ」と読む。百万分の1をマイクロという。)



オシロスコープでも基準値を観てみる。
だいたい「0」を示していてまずまずだ。

はじめに生理食塩水を作って、金属小片を浸す。
生理食塩水10mLの中に、食塩は0.9%入っている。
水:9.910g + 食塩:0.090g、のハズ、、、
(水10.00g+食塩0.10gでも大した差はなさそう。)

そうすると、金属小片の間で微小な「Galvanic Action」(ガルバニックアクション)が起こって電流が流れる。

下の画像に0.922Vと表示されているのが、この「Galvanic Action」だ。
これを、前述の換算率を参照して電流値に換算すると、92.2μA ということになる。


次に本番の、皮膚を観察する。

白い金属小片から、赤い金属小片へ向かって電流が流れている。
表示は0.828Vだから、換算すると、82.8μA とわかる。

何回か試みてみよう。


二回目は 92.9μA 。


三回目は、93.2μA 。


オシロスコープで、この皮膚電流に波動があるかを観よう。


目立って大きい波動は無いように見える。

でも、マイクロバイブレーションという観点から、この何も無いように観える波形をさらに細かく分析すると、実はマイクロバイブレーションという物理振動と相関関係を示す電気振動があることがわかるのだ。

往診用のバイブレーションメーター

Flukeのスコープメーター199の代わりに、携帯できてデータ保存できるものを作りたい、とチャレンジ中。

Arduino UNOで少し勉強してきたので、そろそろ本題の往診用マイクロバイブレーションメーター作りに挑戦してます。
一昨年、大型扇風機用に試作した「単相100V / Variable Frequency Converter (バリアブルフリークエンシーコンバーター)」。
あれに使わせてもらった「Paul Stoffregen」さんのArduino用周波数カウンターを、もう一度おさらいして、データの保存方法を少し工夫しようとしてます。

プログラミングには、いつまでたっても慣れません。
Arduino用のコードは、どなたも比較的簡単なのを書いてくれています。
ですけど、わたくしのように素人は、いちいち分解して、図に書き直してやっと見えてくる、、、感じ。



「周波数の立ち上がりを捉えて、時間をカウントし始める」方式。
画像一枚目のこちらは、平均値を求めています。
マイクロバイブレーションの波動はあんまり高くないので、この方式で少し改造を加えたらよいかも。


画像二枚目のこちらは、周波数の立ち上がりをタイミングにして、時間をカウントし始めるもの。
図を二枚重ねて、進行具合を確認しておさらいしています。

生体マイクロバイブレーション研究のはじまりはドイツだった。

このマイクロバイブレーションがはじめて研究されたのはドイツということになっている。その後、研究は日本に移って稲垣医博が長いこと研究されて基礎を作られた。
The first stage of this Micro Vibration study was started allegedly in Germany, which later shifted to Japan under supervision of Dr. Inagaki who built the basics of this vibration.

過去の研究によれば、人のマイクロバイブレーションは、大まかに分類して3つの種類があることになっている。
1つ目は、心臓の鼓動によって発生するもの、
2つ目は、組織が疲労したり、損傷を受けた時にその部位に局部的に発生するもの、
3つ目は、通常は雑音として切り捨て処理されるもの、
の3種類がそれである。
As far the studies made in the days, micro vibrations detected on human skin can be categorized to three kinds.
These three are;
for the first, ones given by pulse,
second, ones seen on a specific area where the organs were exhausted, or a point which got any physical damage,
third, ones which are regarded as noise thus most always to be cut off.

この1つ目を専門的に「心弾動図性マイクロバイブレーション」などと言ったりする。心弾動図とは動脈血管のふくらみの変化を描いたグラフである。
This first ones said above are called “Ballistocardiographic Micro vibration”. Ballistocardiograph is a graph showing the swelling movements of artery.

心臓から押し出された血液が血管を通るときは、血管壁が実際に膨らんだりしぼんだりする。心弾動図はその変化を捉えてグラフにして観察したりする。
だから心弾動図は血管の物理的動きを表しているし、もちろん原因となっている鼓動の様子も表すことになる。When blood goes through artery after being pumped out of the heart, it makes the artery wall swelled or shrinked. We use ballistocardiograph to see these movements. In other words ballistocardiograph tells the physical movements of artery, accompanied with the data given from the pulse by heart.


心電図は鼓動を生み出すための電気信号を表すから、この点が心弾動図とは異なる。On the other hand an Electrocardiograph tells the electric signals which cause pulses, not the physical movements.

日本生体マイクロバイブレーション診断技術学会(JASBIT) ~設立準備委員会

JASBITが目標とする学会活動の概要

日本生体マイクロバイブレーション診断技術学会(英名:Japan Society of Bio-Microbivrative Diagnostics and Technology)は、哺乳動物の生体表面に表出するマイクロバイブレーションを解析して、その哺乳動物の健康状態を診断するための検査技術に関わる研究を対象として、研究者間交流、情報交換を行うことを目的として設立される予定の、日本で唯一の生体マイクロバイブレーションを利用する診断と技術に関わる学会です。

会員は、東洋医学西洋医学の枠組みを越えて、学際的に相互に理解を深めることを目的とする医師、鍼灸師、鍼灸あマ指師、柔道整復師、歯科医師、薬剤師、助産師、看護師、アスレチックトレーナー(日本体育協会公認)、研究機関研究者、及び生体マイクロバイブレーションの研究を目指す学生までを予定します。

学会誌、学術講演会では、会員各自の所属する医療機関、研究機関、教育機関等で実施された最先端の研究成果が報告される予定のほか、臨床試験・実験を実施している諸外国と共催予定の国際シンポジウムでは、世界中の研究に触れることが可能となるでしょう。また、学術講演会では、学生会員によるセッションが行われる予定です。

21世紀を担う若い研究者による活発な議論が行われ、優秀な発表がよりよい統合医療の発展に一層資するよう期待します。

JASBIT入会案内

日本生体マイクロバイブレーション診断技術学会は、日本で唯一の生体マイクロバイブレーションを利用する診断と技術に関わる学会として設立される予定です。

本学会にお入りになれば、多くの分野にまたがる生体マイクロバイブレーションの専門家と親密に交流することができ、21世紀を担う統合医療研究の新しい流れに直接触れることができるばかりでなく、東洋医学西洋医学の枠組みを越えて新たな貢献を果たす手がかりを獲得されることでしょう。是非本学会へのご入会をおすすめいたします。

会長 ○○ ○○(所属)-予定

事業計画-予定

  • 年会、研究会、講演会などの学術的会合の開催
  • 会誌、図書および資料などの編集、発行
  • 国際的な研究者との交流、など

年会費-予定

    • 正 会 員————5,000円
    • 学生会員———–2,500円
    • 維持会員———30,000円
    • 名誉維持会員–100,000円

*維持会員・名誉維持会員へのご入会ご希望の方は事務局までご連絡お願いいたします。

成城東洋鍼灸院 長友邦之

 

 

マイクロバイブレーション解析検査

マイクロバイブレーション解析検査は
患者さんが「がん体質」に傾いていないかを検査する
東洋医学をもとにして考案された検査方法です。

生体マイクロバイブレーション検出ユニット

Bio-Microbivration Detector/patented 4577799-jp

写真の装置は、患者さんの皮膚に現れる極微少な生理振動を測定する検査装置です。平成30年現在、さらに進歩した検査装置で検査を実施しています。
この「皮膚に現れる極微少な生理振動」は医学上、生体マイクロバイブレーションとして知られています。マイクロバイブレーション解析検査では、この極微小な振動を測定して、身体の部位ごとに記録します。

そうすると、身体の部位ごと分けられた微振動の地図ができあがります。
この地図は東洋医学の伝統的医学理論と、近代医学・生理学にも沿うように作られていて、この地図のパターンを臨床データと比較することで体のどの機能に問題があるかを知ることができます。
(このビデオの下へつづく)

//// 学会報告のビデオ ///////////////////////////////////////////////

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(上からのつづき)
マイクロバイブレーション解析検査の一番のメリットは、体ががん体質に変化ししつつあるという警告信号をより早期にとらえることができるという特徴です。
体ががん体質に変化してゆくとは、多くの場合ガンマーカーの数値が微上昇することが、私たちのこれまでの臨床でわかってきました。
ですから、この測定方法でがん体質の危険性が疑われると判断した患者さんには少なくとも4週連続で、毎週同じ測定を実施します。

毎週同じ測定を4回実施して、なおかつがん体質の危険性が疑われるのであれば、患者さんには主治医のドクターに受診していただき、ガンマーカーの数値を検査していただくようおすすめします。

多くの場合、受診してもガンマーカーの数値は、現在の医学的常識から判定されますから、危険なレベルとは見なされません
しかし、現在の医学的常識がいう危険なレベルとは、発見することができるくらいに十分な大きさに育ってしまった「がん」を手術で取った後、その患者さんを検査して得られた数値なのです。 私たちはこの段階では遅い、と考えています。

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ノーベル物理学賞候補者として知られながら、お若くして亡くなられたT氏は、残された闘病記録の中の「ダブリングタイムの変化は見えたか」で、次のように述べています。
—–ここから引用———————–
–前略–ただし、図3から、2007年前半(化学療法ストップ時期)のサイズの時間変化の傾き(ダブリングタイム~0.4年)は2006年以前の傾き(ダブリングタイム~2年)よりも数倍短くなっていることを、見て取ることができる。図4のマーカー値の時間的変化は2005年半ばを前後で変化している。つまり、earlyからlateへの変化が2005年半ばに起きたことを示しているかもしれない。 しかし、図3に示した腫瘍サイズにそのような急激な変化は見られないが、この時期以降肺腫瘍数が増加している。 残念ながら明確なことを言うことはできない。
—–ここまで引用———————–
闘病記録「The Fourth Three-Months」第7号より

「ダブリングタイム」とは癌が大きくなる速さです。ここで示されている「2005年半ば」という時期は、T氏の腫瘍マーカー「CEA」値が基準値「5.0」を越え始めた時期です。以後はそれまでより急速に大きくなっていった記録が残されています。

T氏の示された(図4:腫瘍マーカーCEA、CA19-9の時間的変化)
Yoji_Totsukas

2004年から2005年に至る間にマーカー値が上下している時間が示されています。この期間のマーカー値はいずれも基準値以内です。T氏はここに疑問を投げかけていると私たちは推察しました。
例えば腫瘍マーカー「CEA」であれば、値が基準値「5.0」を越え始めた時期を検査しても、予防と治療には何の訳にもたっていないのです。

次に引用するグラフは、T氏が残してくださった診断・治療記録です。

Yoji_Totsukas_history

このグラフとマーカー値の推移を、ここでもう一歩深く踏み込んで観察します。ご自身で下血に気づかれた2000年の暮れには、マーカー値が5.0に達していることが分かります。
つまり、T氏のお身体の中でマーカー値が5.0を越えたのは少なくとも2回はあったのです。これはどの患者さんにも共通に診られる「危険値の門を通過する回数」です。始めの通過は、自覚症状の後に検査で訪れます。2回目はオペで腫瘍を取り除いた後、数ヶ月(~発見が早ければもっと長く)経過後に訪れます。

私たちの臨床経験記録には、患者さんがこの「危険値の門」を2回目に通過した後は治癒がきわめて困難であった、という記録が多数刻まれています。
それとは対照的に、患者さんが「危険値の門」を初めて通過しようとする前であれば、治癒の可能性は高くなると判断するようになりました。
さらにこれを正確に言えば、「危険値は5.0ではなく、3.5である。」と強調・提案しなくてはなりません。

T氏が残されたデータと、私たちの臨床データとを比較・検討した結果、氏は「予防のためには危険値のレベルを下げよ。」と言い残したかったのではないか、との推察を捨てられなくなったのです。

この推察が課題となり、それまで研究してきた身体が病気のときに発する微振動解析技術と、がん体質予防技術の研究とが新たな発見に繋がっていきました。
私たちの発見の柱は、
「腫瘍マーカーが低い値の内にこそ、ほとんど全てのヒトに備わった免疫力で癌を克服できる時間がある。」
ということです。
別の言葉で言えば、「腫瘍マーカーが低い値の時間を無駄に過ごしてはならない。」ということです。

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私たちのもう一つの大切なテーマは、がん検診をすませたのに再検査になってしまった患者さんに対して、私たちがどんな方向を提案できるか、そして何を具体的に準備して差し上げる事が可能かです。

再検査の後、たいていの患者さんが言い渡されるフレーズは、
「明らかに悪性のものか、そうでないかは今はまだわかりません。経過観察で様子を見ましょう。」
です。
これでは、(次の検査までいったいどう気を付けて過ごしたら良いのか・・・?)と、とまどうのが当然です。

このような不安に満ちた状況は精神衛生上少しも好ましくありません。この不安だけで免疫力は下がり得ると私たちは考えざるを得ない臨床経験をたくさん知っています。
不安な状況を可能な限り患者さんの環境から減らしたい
これも私たちの「がん体質早期発見プロジェクト」の原点なのです。

マイクロバイブレーション検査で「がん体質」に傾きはじめていたら

マイクロバイブレーション検査の2つ目の特徴は、一つ一つの生薬が体の機能のどこに、どのように働いたか、を知ることができるところにあります。
この検査で出来てくるマイクロバイブレーションの地図は、東洋医学の伝統的医学理論に沿うように作られています。

この地図に従って最も適切な生薬が候補に上がります。そしてこれら候補の中から最短距離にありそうだと考えられる生薬から、順に処方の組み合わせが考えられます。

適切な生薬の組み合わせとは

癌性疾患は漢方薬で治るかもしれない、と考えて臨床した時期もありました。
しかし、癌が本当に大きくなってしまったら、漢方薬だけでは95%治らない。
これが現在の私たちの臨床経過報告です。

その反面、大きな希望も生まれました。
癌が十分大きな癌になる前であれば、身体の免疫力だけでも克服出来る可能性が高い。
という希望です。

この癌が十分大きな癌になる前という段階こそ、腫瘍マーカーがまだ低くて問題にされない時期である。
と私たちは推定したのです。

ですから、この時期は患者さんにとって非常に重要なターニングポイントであるはずです。
この時期に入った患者さんを少しでも早期に発見して、自分の免疫力で身体のどこかにある微少な癌の元を治すように助けることが重要だと考えるようになりました。

身体の免疫力をアップさせる仕事であれば、生薬の得意とする分野だからです。

そこで、先ほど説明したマイクロバイブレーションの地図を元に、体質が元のマイクロバイブレーションに戻るように、必要な生薬を選定するのです。

昔は癌が少なかったか?

みなさんが良く耳にする生薬の単品には、例えば「桂皮」、「甘草」、「芍薬」があります。

これらの植物がどのように効果があるのかは古典文献にたくさん記載されていて、そのだいたいの効果は薬剤師、医師は知っています。
風邪の時には「葛根湯」が効く、というのも古典に記載されているので良く知られています。
古典には風邪や、インフルエンザの治療薬がたくさんに記載されています。

しかし癌性疾患についてはほとんど記載がありません。
医学が発達していなかった時代、20歳~30歳で死んだのでは癌になることさえ出来なかったのです。研究者によれば、我が国の奈良時代における平均年齢は25歳、平均寿命は27歳であったとする意見もあるそうです。

癌性疾患が現代に於いて多いのは、今日の医療が発達したおかげ、ということも出来るのです。
その反面、膨大な経験に基づいている東洋医学にも、癌性疾患を治療するための十分な記述は足りない、という課題も浮かび上がるのです。

どのくらい早くから発見できるか

そこで私たちは現代医療の恩恵である血液検査データと、身体が発する微少な信号の相関関係について、がん体質に身体が変化するのはいつか?というテーマで研究を始めました。

その結果、古典文献に記載されている生薬毎の謎めいた記述が、身体の様々な位置に現れるマイクロバイブレーションと深い相関にあることを発見しました。
体質がわずかに変化するだけでも、身体に現れるマイクロバイブレーションがはっきり変化します。
患者さんが風邪かな?と思うより1日~2日も早くマイクロバイブレーションは
「風邪ひきそうだよ~」
と訴えます。

それならば、癌ほどの重大な病ならどれほど早めに身体は訴えを始めるのだろうか?

このテーマを元に研究をすすめると、その時期がおそらく2年前~6ヶ月前程度ではないか、というおおよその目安が得られました。
「おそらく」+「2年前~6ヶ月前」+「程度」??
これでは当てにならない、と思われるかもしれません。
しかし、この新技術、まだまだ臨床データが足りません。それで今はまだ、これ以上正確な時期を示すことが出来ないのです。

どのくらいの確率でがん体質が発見できるか

平成25年10現在、85例の症例があります。
そのうち、

  • 本当は癌だったのに判別出来なかった例: 3例
  • 血液検査でガンマーカーが上昇していなかったのに検査してもらった例:7例

このように現在の確率はおおよそ90%です。
しかし一般的医学常識から考察すると、この確率は高すぎといえます。
今後症例が増えれば、70%程度の確率に落ち着くのではないかと考えております。

生体のマイクロバイブレーションを解析して「がん体質」を早期に発見する技術、および「がん体質」を早期に改善するために必要な生薬を選定する技術

経緯

私たちは平成12年よりマイクロバイブレーションによる微少がんの早期発見をテーマに研究してきました。

192名の患者さんの貴重なご協力をいただき、平成20年11月から臨床データをまとめ、翌平成21年3月に特許出願しました。 この出願に際しては通産省さんの外郭組織さまで大きなご支援を頂きました。

その後さらに臨床データを追加してより確率の高い検査技術として、平成22年3月に最終の特許出願を行いました。

平成22年9月3日、この新しい検査分野の特許が確定しました。
特許第4577799号

特許確定後、通産省さんのご支援をいただき、東京ビッグサイトで公開の展示をさせていただきました。その際は、特段にご厚意を賜り、優良技術としてプレゼンテーションの場を頂きました。

この公開展示最終日、東京のK大学医学部先端医科学研究所において、新世代の生体診断技術「生体反応波形情報の解析方法、装置」を開発されたO氏のご訪問を頂きました。 この診断技術はすでにK大学医学部の特許となっていたものです。

マイクロバイブレーションについて

皮膚の表面にはマイクロバイブレーションと言われている微振動がみられます。

その振動の大きさは振幅1ミクロン~5ミクロン程度です。日本の医学界ではすでに30年~40年以上も以前から研究が積み重ねられてきました。

(つづく)

パテントソリューションフェーア出展 於東京ビッグサイト2010年

ビッグサイト

BOOTH MICRO-VIBRATION

 

ビッグサイト長友2

プレゼンテーション

 

 

 

 

 

 

ビッグサイト9

ENTRANCE


ビッグサイトパンフ1

平成22年、「生体マイクロバイブレーション測定解析法・生体診断支援法」などがん体質の早期発見を目的とする新技術を開発した。特許第4577799号。